BricsCADのネットワークライセンスには、BricsCADが操作されなくなり、ライセンスサーバーとの通信が途絶えた場合に、そのライセンスを自動的に解放するタイムアウト機能があります。初期状態ではタイムアウトは無効ですが、オプションファイル(bricsys.opt)にTIMEOUTまたはTIMEOUTALLを設定することで有効になります。
記述する内容はそれぞれ以下のようになります。
TIMEOUT secs [product [id=nnn]]
TIMEOUTALL secs
TIMEOUT 行の内容
TIMEOUT行は、製品ごとに、ライセンスが非アクティブになってからタイムアウトするまでの時間(秒単位)を設定します。製品を使用中のアプリケーションが指定された時間(n秒)ライセンスサーバーと通信しない場合、サーバーはそのライセンスを解放し、アプリケーションにタイムアウトを通知します。productには製品名(bricscadなど)、id=nnnにはライセンスファイルで独自に割り当てたIDを記述します。
デフォルトの最小タイムアウト時間は3600秒(1時間)です。これより短いタイムアウト時間を設定するには、Bricsysにライセンスファイルを提出し、特別な署名(RLMがより小さい値を許可する署名)を依頼する必要があります。つまり、標準設定では1時間未満のタイムアウトは設定できず、Bricsysの対応が必要となります。
TIMEOUTALL 行の内容
TIMEOUTALL 行は、Reprise のすべてのライセンスに対して非アクティブ タイムアウトを秒単位で設定します。
オプションファイルの記述例
#BricsCAD のタイムアウトを 1時間に設定する場合
TIMEOUT 3600 bricscad
#BricsCAD で id=1 に設定してあるライセンスキーにタイムアウトを 1.5時間に設定する場合
TIMEOUT 5400 bricscad id=1
#全ての製品のタイムアウトを 1時間に設定する場合
TIMEOUTALL 3600
オプションファイル(bricsys.opt)では、行頭に#(シャープ)がある行はコメントとして扱われます。ファイルを変更した後は、RepriseのウェブインターフェースでREREADまたはRESTARTを実行する必要があります。ライセンスが不足し、ユーザー間で取り合いになっている状況では、タイムアウト設定が有効な場合がありますので、ぜひお試しください。