別の記事で紹介しました通り、BricsCAD は他のツール不要で点群を取り込んで表示することが出来、取り込み後の動作が軽量であるということで好評な機能となっていますが、V23 ではさらに強化されました。
この記事では、その点について紹介します。
色マップの強化
V22 までの色マップは細かな設定はなく、準備されていた種類から選択するのみでしたが、V23からグラデーションの色数を増減したり、各段階の色の選択、表示の反転、グラデーションせずに設定した色ごとに色分けにするといったことができるようになり、表現の幅が広がっています。
V23の色マップ設定画面と10色の色で設定して表示した例
この色マップ設定は、AutoCAD でアタッチされた点群の色マップと互換をもたせた形でDWGファイルに保存されます。
点群マネージャーと点群リージョン作成
V23から、点群マネージャというパネルが追加され、点群をコントロールしやすくなりました。点群マネージャから、点群リージョンを作成することが出来ます。
名前を付けておけるので、表示範囲の切り替えをやすくなっています。
点群リージョンは右下の+ボタンから作成できます。
左:元の点群、右:矩形のリージョン範囲を指定して表示した例
点群機能と関連した強化点
BricsCAD V23 で点群に関連した機能として、TINサーフェスの扱いがより便利になっている点があります。
サーフェス(等高線)ラベル
TINサーフェスでは、輪郭線(等高線)を表示することが出来ますが、その等高線の高さをラベル表示する事ができるようになりました。
ラベル線を輪郭をまたぐ形で作図すると、その始点と終点間にある等高線の高さを表示してくれます。もちろん作図後に移動も可能なので位置調整の編集も楽に出来ます。
異なる表現のサーフェスラベルを2つ作成した例
ラベル のスタイル も設定できるので、表現を思う形に変更することが出来ます。
サーフェスラベルのスタイルエディタ
ラベルスタイルは土木エクスプローラから設定できます。