ブロック数集計(_BCOUNT)機能を使用する方法
V23 以降、標準で搭載されるようになった ExpressTools の機能にブロック数集計(_BCOUNT)コマンドが搭載されています。
この機能はアイコンにはなっていないので、コマンドラインに入力して実行します。
コマンドを実行すると図面ファイル内または、選択した図形内にある、ブロックの数がコマンドウィンドウに表示されます。BCOUNT機能の結果
F2キーでプロンプト履歴が表示できます。
ブロックの種類が数百、数千種類など履歴に収まらない数になるような場合は、ログファイルの記録機能(LGFILEON / LOGFILEOFF)を併用することで、ファイルとして残すことも出来ます。
クイック選択を使用する方法
クイック選択は、プロパティパネル上で条件を指定して図形を選択することができる機能です。
クイック選択によって、条件をつけた形でブロックの数を確認したり、ブロック以外の図形を、長さや直径、特定の画層や線種などによってフィルタリングして選択することができます。
選択した結果は、プロパティパネルに選択数として数を表示されますのでそこで確認することが出来ます。
クイック選択で、躯体画層にある長さ1000mm 以上の線分を選択している例
マニュアル操作にはなりますが、クイック選択で表示されているプロパティの項目を組み合わせて条件を設定できるので、かなり細かな条件で数量を確認できます。
データ書き出し(_DATAEXTRACTION)コマンドを使用する方法
データ書き出し機能は、図面ファイルの情報を抽出する事ができますが、ブロックの数を集計することも出来ます。必要なデータを書き出してしまえば、EXCEL などの表計算ソフト側で条件を色々指定して集計することができます。
データ書き出し機能のいい所は、複数のファイルを対象にできる点です。
設計のプロジェクト内での合計を出したいという場合に利用できます。
「ブロックを選択」でブロックのみの集計もできます
データ書き出しの結果を図面内に表として挿入して例
複数ファイルからデータを抽出する場合は、処理が非常に長くなる場合があります。その場合は集計対象のボリュームを調整して複数可に分けて行うなどしてご利用ください。
同じ形状の図形を集計したい。
図面上で、同じ形状ではあるもののブロックの図形になっていないものを集計したい場合、BricsCADでは ブロック化(BLOCKIFY)という便利すぎる機能があります。
ブロック化機能で同一形状のものをブロックに変換してしまえば、そのあとは前述したブロック集計の機能をつかうことができます。
ブロック化機能で同一形状の図形をブロックに変換しているところ 図形の方向も考慮してくれますので、簡単かつ効率的にブロックに変換することが出来ます。
以上、数を数える方法について色々解説しました。
ものづくりの性として、生産に伴う部材の拾い出しは重要かと思いますので、ニーズに合った方法をご活用ください。
なお、効率的な部材集計の方法として、BricsCAD Mechanical や BricsCAD BIM の部品表(BOM)の機能があります。機械設計、建築設計それぞれの業種の方は、こちらも合わせてご確認ください。