「Communicator for BricsCAD」(以下、コミュニケーター)は、メジャーな(機械系)3D CAD のファイルを読み書きするためのアドオン製品です。
IGES、STEP のファイルもこのアドイン製品で対応しています。
Communicator for BricsCAD を追加すると、挿入(_IMPORT)のコマンドで選択できるファイルの種類が増えます。
Communicator for BricsCADを導入した場合の挿入コマンドファイル選択
Communicator for BricsCAD V24 のフォーマット対応表
Communicator for BricsCAD V24 で追加されるファイルフォーマットを以下の表でまとめました。MacOS や Linux 環境の場合は対応ファイルが少し減りますのでご注意ください。
Memo : この表は、Communicator for BricsCAD のリリースノートに記載されています。
読み込み対応ファイルCommunicator for BricsCAD(V24)の読み込み対応ファイル表 (*)Mac での Parasolid ファイルのインポートは実験的です。
- ACIS : .asab,.asat,.sab,.sat
- Autodesk Inventor : .iam,.ipt
- __CATIA v4 __ : .model
- CATIA v5/v6 : .CATPart, .CATProduct, .CGR
- Creo Elements / Pro Engineer : .asm,.prt
- IGES : .iges,.igs
- NX : .prt
- Parasolid : .xmt_bin,.xmt_txt,.x_b,.x_t
- Siemens : .jt
- SolidWorks : .sldasm,.sldprt
- STEP : .step,.stp,.stpz
- VDA-FS : .vda
- XCGM : .xcgm
- Solid Edge : .par, .asm, .psm
- STL : .stl
書き出し対応ファイル
Communicator for BricsCAD(V24)の書き出し対応ファイル表
(*)書き出しバージョンは、BricsCAD設定ダイアログのCommunicatorセクションで選択されています。
- 3D PDF : .pdf
- ACIS : .asab,.asat,.sab,.sat
- CATIA v4 : .model
- CATIA v5 : .CATPart, .CATProduct
- IGES : .iges,.igs
- STEP : .step,.stp
- VDA-FS : .vda
- XCGM : .xcgm
パラソリッド ベース トランスレータについて
表に記載されている「ダイレクト トランスレータ」は、Communicator for BricsCAD のみで使用した場合になります。(IGES/STEPのフォーマットでは気にする必要はありません。)
「パラソリッド ベース トランスレータ」は、パラソリッドベースの製品(例えば SolidWorks )をお持ちの場合に利用できます。pskernel.dll( V24ではバージョン 35.0.159 に対応)を使用して、パラソリッド ベースのフォーマット(JT、NX、Parasolid、Solid Edge、SolidWorks)用として Parasolid ベースのトランスレータが実行されます。
また、パラソリッド ベースのトランスレータを Communicator for BricsCAD で動作させるには、スキーマフォルダを指す P_SCHEMA 環境変数を定義する必要があります。
追加例:SolidWorks 2018 では "C:\Program Files\SOLIDWORKS Corp\SOLIDWORKS\schema_18"
pskernel.dll のバージョンが古い場合は、最新のフォーマットでは書き出しできません。使用中の環境に古いバージョンしかない場合は、設定でパラソリッドファイル形式の書き出しバージョンを調整してご利用下さい。
設定のcommuniator にあるparasolid ファイルの書き出しバージョン設定
BricsCAD本体で対応している 3Dフォーマット
BricsCAD 本体で、汎用や建築用途で利用されている3D ファイルフォーマット(.sat/.sab, .asat/.asab, .skp, .rvt/.rva, .fbx, .dae, .obj など)に対応しています。
参考記事: BricsCADでサポートされているファイル形式